Scratchで障害物競争ゲームを作ろう 発展編④難しさの変え方
前回は、変数を使って、経過時間を表示することができました。
今回は、ゲームの総仕上げです。このゲームの難しさを調整して、面白くしていきましょう。
発展編③はこちら↓
発展編③ 経過時間を表示しよう
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難易度を調整する
簡単すぎず、難しすぎないちょうど良い難易度に調整していきましょう。
キャラクターの動かしやすさ
このゲームにおいて、キャラクターの動かしやすさ(操作性)は、いかにキャラクターが壁にぶつからないように細かく操作できるかということです。
矢印キーを押したときに、キャラクターが動くようにプログラムしましたね。この部分です。
矢印キーが押されたなら、5または-5ずつ変える というようなプログラムになっています。
キャラクターをゆっくり細かく動かすには、この数字を0に近づければ良いです。逆に、キャラクターを素早く粗く動かすには、この数字を0から遠ざければ良いです。0にしてしまうとまったく動かなくなります。
細かく動かせれば確実にゴールできるようになりますが、キャラクターが遅すぎてイライラしてしまうかもしれません。逆に、キャラクターを早く動かせれば、スピード感があって楽しいかもしれませんが、コースによってはキャラクターを思い通りに動かせなくてイライラしてしまうかもしれません。
速さを変えて、何度もプレイして、コースに合った速さに調整しましょう。
POINT!!
・簡単にするにはキャラクターを遅くする
・難しくするにはキャラクターを早くする
道の通りやすさを考える
コースの道は、ゲームの難しさに直結しています。道が通りやすければ簡単に、通りにくければ困難になります。背景のコースを描きなおして、面白いコースにしていきましょう。
ななめの道とまっすぐな道
まっすぐな道を移動するには、単純にその方向の矢印キーを押しっぱなしにすればいいのでとても簡単です。反対に、キャラクターを斜めに動かすのは、実はけっこう難しいのです。
矢印キーに斜め向きのキーはありませんから、たとえば右斜め上に移動するときは、チョコチョコと上向き矢印キー、右向き矢印キーを交互に押すか、実は同時に押しても進みます。でもなかなか大変です。
ずっと斜めの道が続くのも大変で、遊んでいる人がイライラしてしまうかもしれません。まっすぐな道とななめな道を組み合わせて、一筋縄ではいかないコースを描いてみましょう。
POINT!!
・簡単にするには、まっすぐな道
・難しくするには、ななめの道
狭い道と広い道
広い道は、当然壁にぶつかりにくくて簡単です。狭い道は、壁にぶつかりやすくなるため、細かな動きが求められるので、より難しくなります。
POINT!
・簡単にするには、広い道を多く
・難しくするには、狭い道を多く
障害物を置く
動きのある障害物があると、少し難しくなりますが、もっとゲームが面白くなります。
ここでは、『回転するプロペラ』と『動く壁』の作り方を紹介します。
回転するプロペラ
上の画像のような、回転するプロペラを作ります。
1.右下の『スプライトを選ぶ』ボタンにマウスをのせる
2.出てきたメニューの『描く』ボタンをクリック
プロペラの見た目を描いていきます。
1.『円』ツールをクリック
2.塗りつぶしを黒にする(この時、枠線の数字が0でない場合、枠線を0にするか、枠線の色を黒にする)
3.キャンバス内でドラッグして、プロペラの羽になる楕円(だえん)を描く
羽を1枚かけたら、あと2枚はコピーして作ります。
1.『選択』ツールをクリック
2.さっき描いた羽に水色の枠線がついていることを確認する(ついていなければ、羽をクリック)
3.『コピー』をクリック
コピーした羽を貼り付けます。
あと2枚必要なので、『貼り付け』を2回クリックします。
プロペラの形に並べます。
バウンディングボックス(水色の枠)の下の矢印マークをドラッグすると、羽の角度が変えられます。「ハの字」になるように、2枚の羽の角度を調整しましょう。また、3つの羽がくっついている形にしましょう。ドラッグで移動できます。
プロペラの見た目はこれで完成です。スプライト名を『プロペラ』にしておきましょう。
プロペラを設置する場所をコース上に作りましょう。
1.『背景』をクリックする
2.『円』ツールをクリックする
3.塗りつぶしを白にする
4.プロペラを設置するところに、ドラッグして白い円を描く
これでコースにプロペラを設置する場所を描けました。
プロペラの設置場所を調整しましょう。
1.『プロペラ』のスプライトをクリック
2. 『プロペラ』の大きさを白い円に合わせて調整する
3.『プロペラ』の位置をドラッグして、白い円の中に移動させる
『プロペラ』が回転するように、プログラムを書きます。
『プロペラ』のコードに、以下のブロックを追加します。
POINT!!
・『(1)度回す』ブロックの数字が0から離れるほど、回るスピードが上がります。
・『(1)度回す』ブロックの数字に-(マイナス)をつけると、逆回転になります。
これで、回転するプロペラは完成です。
速さを変えてみたり、回る方向を変えてみたり、好きに変更してください。
動く壁
『動く壁』はちょっとプログラムが複雑なので、別記事で解説します。
こちらの記事↓をみてください。
まとめ
お疲れ様でした!
これで、『障害物競争ゲームを作ろう』の記事ははひとまず終わりです。
アイデア次第で、もっと面白いコースも作れそうですね。例えば、プロペラをふたつにしたり、くねくねした道を作ってみたり。
いろいろ試して、自分だけのオリジナルコースを作ってみてください。
自信作ができたら、ぜひコメントで教えてくださいね!
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